2011/1/18 | 投稿者: masp1027



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すべてを超える翼



『すべてを超える翼』(ルイス・A・タータグリア、サンマーク出版)という本を読みました。


この本の著者、タータグリアという方は、精神科医で、マザー・テレサの活動にも参加
されて、テレサの相談役となっておられたのだそうです。


マザー・テレサが原稿を読まれて、「ぜひ、出版なさい」と勧められ、
出版社に推薦して下さって本となったのです。


この本の主人公は、ゴーマーという名の雁(ガン)の若鳥。


次第に寒くなって、『渡り』に出発する時がせまってきましたが、ゴーマーの心は何だか落ち着きません。


ゴーマーは群れで渡りをするというのが気に入らないのです。
彼は、飛ぶことは自由を体験することだと思うのです。
大空を何物にもさまたげられず、ひとりで飛んでいると、
最高の気分です。


なのに、渡りでは編隊を組んで、群れで飛ばねばなりません。


どうして、そんな不自由で、制約の多い飛び方をせねばならないのでしょう。


ゴーマーは、そのことが我慢できません。


そこで、ゴーマーは単独で渡りが出来ないものか、
おじいさんや先輩たちに聞いてまわるのです。



コミック


すると、単独では、ガンは数十キロしかとべないということが分かります。


それに対して、『渡り』では何千キロも飛ぶのですから、ケタ違いです。


また、渡りでは、単独で飛ぶ場合より高速で飛ぶんだということも分かりました。


すると、ゴーマーは、今度は不安になってきました。


『果して、ボクは何千キロも飛べるんだろうか。
群れでの役割を果たせず、みんなの足手まといにならないだろうか』


そこで、おじいさんにたずねるのです。


すると、おじいさんは、
『群れの心』になれば飛べるんだといいます。


『ボクこそが…、ボクだけが…』という、
我れ勝ちの心を捨てて、群れの心を自分の心とした時に、
飛べるようになるんだよと教えます。


「お前が、『群れの心』になるじゃろう。
すると、群れの編隊の中の、自分にふさわしい位置に、
おのづと移動して落ち着けるんじゃよ。
そうすると、お前のいのちの内側から、
『真の翼』が現われ出して、
その『其の翼』でとべるようになる。
もはや、自分の能力の限界を超えて、
群れ全体のエネルギーが我が力となって飛ばせてくれる。
だからこそ、超高速で何千キロも飛べるのじゃよ。
なんとも楽しいもので、もう自分が翼を動かしているなんていう意識もなくなって、
『真の翼』がはばたいて、ワシを運んでくれているというような感じがする。
こんな状態を『自動飛行』といって、
この素晴らしさを体験したらやめられんて」



マンガ


「でも、おじいちゃん。ボクは、自分の心を捨てて、
『群れの心』を受け入れるなんて、
とても出来そうにないよ」


「いやいや、心配いらん。
渡りの時が来たら、おのづと『群れの心』になる。
そのように、いのちは出来とるんだから、
自分のいのちを信頼して、時を待っておればいいんじゃよ」
『渡り』の時期が近づいて、
それぞれのガンが『群れの心』になった時、
その個々の能力に応じて、群れの中での、
ふさわしい位置がおのづと決まり、
編隊が形成されて、渡りがはじまるのです。


その編隊は逆V字のような形をしています。


なぜ、このような形態の編隊となるのか、
すべてが解明されているわけではありませんが、
次のようなことが分かっています。


ガンが一羽とんでいます。
すると、その鳥のうしろに気流ができます。
この鳥のななめうしろの左右の位置に別の鳥が入ると、
そこには上昇気流が生じていて、
とても楽にとべるのです。


ですから、こういう形の編隊を組むわけです。


この編隊では、列のうしろの位置ほど楽にとべる位置です。


逆V字型ですから、左右二列ありますが、左の列は『弱い列』で、
年老いたガンや幼いガンが並びます。


右の列は『強い列』です。


丈夫なガンはこの列に入ります。



漫画


特に先頭のガンは、この群れ全体の目となり、頭となります。


ですから、集中力も必要ですし、エネルギーの消費も大きいので、
いつまでも、この位置に居ることはできません。


力を出し切って、ヨロヨロッと列からはずれてしまいますと、
今度は強い列の2番目をとんでいたガンがくり上がって先頭に立ちます。


うしろのガンたちも順次位置をくりあげます。


すると、強い列の一番うしろに空席ができますが、
その空席に、先ほどまで先頭をとんでいたガンがおさまるように、
今度先頭に立ったガンが、編隊全体を誘導するのです。


一番うしろの席は、この群れの中で一番楽な位置ですから、
そこに居る問に、ふたたびエネルギーを充電することができるのです。


『弱い列』の方は、そのような位置のチェンジはありません。


弱い者の中のやや強い者から順に並んでとぶのです。


風が吹いてきた時は、必ず『強い列』が風を直接受けるようにします。


『弱い列』を風下にして、
エネルギーを消耗しなくてもすむようにするのです。
このように、弱いガンは、強いガンたちにまもられて、
『渡り』をやりとげることができるのです。


そんな弱いガンは切り捨てて、
強いガンだけで選り』をすればいいじゃないかと考える人もいるかも知れませんが、
『強い列』、『弱い列」、この左右の二つの翼があって、
はじめて『渡り』が成功するのだそうです。


『弱い列』がない群れは、
バラバラに崩壊して渡りに失敗してしまうのだそうです。



まんが


このような、ガンの『渡り』の際の集団組織のすばらしさを学びますと、
人間がつくっている組織はやはり変ですね。


個々の能力に応じて、
おのづと弱い列、強い列に並び(強い列に入ったからといって自慢したり、
弱い列に入ったからといってうらんだりしませんね。
自然に自分の居場所に落ち着くのです)、
強い者は弱い者を護り(別に道徳でそうしているわけではありませんね。
本能でそのように行動するのです)、
その時々にふさわしい者がリーダーとなる
(リーダーの地位からはずれたといって、
ガツカリしたり、リーダーとなったといって喜んだりしませんね。
ただ、時が来たから、その役割を果たすだけです)。


一方、人間の組織は、
弱い者を切り捨てるようなことを平気でやっている。
弱い者(国)を借金漬けにして、
どんどん弱い者からお金を、資源を、労働力を吸い上げる。


これはどう考えてもおかしい。


ガンの『渡り』の際の組織のようなあり方が天然の法であり、
自然のルールなのです。


いまの人類の組織は、この自然法に違反しているので、
早晩かならず崩壊します。


強い列、弱い列の両方が成り立たねば、
人類進化への『渡り』はできないのですから。



コアリズム
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