2013/4/19
♪じんじんじん…(古) 三次元
ある日、"(KAITOの)お父さん"こと風雅なおとさんが、このような呟きを…。
アクセント辞書等で調べてみたものの、
『基本的に「人」の直前が最も高い
/例外:撥音(「ん」)で終わる場合は後ろにずれることも』
ということで、ではなぜ例外に?という疑問は解決しないまま…。
「ん」で終わっても、スペイン人やイラン人は基本通りだしなぁ、と。
最終的に、専門(音韻論)の先生にお尋ねすることに。
結果を一言で言うなら、"昔の名残"でした。
専門用語も多いので、噛み砕いて説明いたします。
@「AというB」=AがBを修飾するタイプの複合語において、
Bが漢字一文字で音に下がり目がある場合、
Bのすぐ前の音≒Aの最後の音のピッチが一番高くなる。
例:アメリカ人(あめりかじん)・門下生(もんかせい)・公倍数(こうばいすう)
Aが"ん"等で終わる時は、その前の母音のピッチが一番高くなる。
例:スペイン人(すぺいんじん)・一年生(いちねんせい)・自然数(しぜんすう)
A但し、後者においては、Bの音の下がり目までピッチが変わらない、
古い形式が残っていることがある。
例:日本人(にほんじん)・先生(せんせい)・関数(かんすう)
Bそうした語の前に何かを付けて、より長い複合語を作ると、
ピッチの変動は@のルールに近くなる。
例:純日本人(じゅんにほんじん)・山田先生(やまだせんせい)・三角関数(さんかくかんすう)
※純日本人(じゅんにほんじん)・山田先生(やまだせんせい)とも
特にBは目から鱗…不覚にも、自力では思い至りませんでした(流石プロ…!!)。
"両方アリ"な語も有る辺り、慣例と規則の狭間で揺れ動く様子が垣間見れますね。
熊本弁は無アクセントということもあり、
標準語の発音規則に未だ自信が持てない自分です(滝汗)。
アメリカ人とか、フランス人とか・・まあ色々な国に人(じん)をつける時、人(じん)のイントネーションはどの国も一緒なのに、なんで日本人と発音するときだけ、人(じん)のイントネーションが違うの?
— 風雅なおとNaoto Fugaさん (@fuganaoto) 2013年4月3日
語学、しかも発音ネタということで、食い付いてしまった自分。アクセント辞書等で調べてみたものの、
『基本的に「人」の直前が最も高い
/例外:撥音(「ん」)で終わる場合は後ろにずれることも』
ということで、ではなぜ例外に?という疑問は解決しないまま…。
「ん」で終わっても、スペイン人やイラン人は基本通りだしなぁ、と。
最終的に、専門(音韻論)の先生にお尋ねすることに。
結果を一言で言うなら、"昔の名残"でした。
一字漢語を主要部とする複合語は、平板式を除けば、 その直前の音節にアクセントを置くのが現在では基本。 重音節であれば母音核がアクセントとなるが、 まれに主要部にアクセントを残すものも存在する。 それらの前に更に語を足して長くすると、 アクセントの位置は規則に近付く。 |
専門用語も多いので、噛み砕いて説明いたします。
@「AというB」=AがBを修飾するタイプの複合語において、
Bが漢字一文字で音に下がり目がある場合、
Bのすぐ前の音≒Aの最後の音のピッチが一番高くなる。
例:アメリカ人(あめりかじん)・門下生(もんかせい)・公倍数(こうばいすう)
Aが"ん"等で終わる時は、その前の母音のピッチが一番高くなる。
例:スペイン人(すぺいんじん)・一年生(いちねんせい)・自然数(しぜんすう)
A但し、後者においては、Bの音の下がり目までピッチが変わらない、
古い形式が残っていることがある。
例:日本人(にほんじん)・先生(せんせい)・関数(かんすう)
Bそうした語の前に何かを付けて、より長い複合語を作ると、
ピッチの変動は@のルールに近くなる。
例:純日本人(じゅんにほんじん)・山田先生(やまだせんせい)・三角関数(さんかくかんすう)
※純日本人(じゅんにほんじん)・山田先生(やまだせんせい)とも
特にBは目から鱗…不覚にも、自力では思い至りませんでした(流石プロ…!!)。
"両方アリ"な語も有る辺り、慣例と規則の狭間で揺れ動く様子が垣間見れますね。
熊本弁は無アクセントということもあり、
標準語の発音規則に未だ自信が持てない自分です(滝汗)。
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